吐き気・嘔吐

腸閉塞

腸閉塞は、腸管が閉塞している状態で、お腹が張る、激しい痛み、吐き気・嘔吐などの症状が現れます。進行した大腸がんなどが原因で腸閉塞を引き起こすこともあります。緊急性が高く、直ちに医療機関を受診する必要があります。

狭心症・心筋梗塞

狭心症や心筋梗塞は、胸の締め付けるような強い痛みを伴うことが多いですが、胸痛がなくても吐き気・嘔吐、肩の痛み、歯痛などの症状が現れることがあります。一刻も早く医療機関を受診することが必要です。

脳神経系疾患

脳卒中（脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・一過性脳虚血発作）、脳腫瘍、脳炎、髄膜炎などは、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。激しい頭痛、ろれつが回らない、麻痺などの症状がある場合は、迅速に医療機関を受診することが重要です。

緑内障などの眼疾患

緑内障で急激に眼圧が上昇すると、吐き気や激しい頭痛を引き起こします。視力や視野を保つためには、速やかな受診が必要です。眼精疲労でも吐き気や頭痛が発生することがあります。

メニエール病などの耳鼻咽喉科疾患

耳は平衡感覚を司る器官であるため、メニエール病などの耳の疾患はめまいを引き起こし、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。乗り物酔いも平衡感覚の乱れが原因です。

胃がん

胃がんは、胃に発生する悪性腫瘍で、多様な胃腸症状を引き起こす可能性があります。吐き気や嘔吐もその代表的な症状の一つです。しかし、早期の胃がんでは自覚症状がほとんど見られないため、気づかないことが多いです。症状が現れるのは、がんがある程度進行してからの場合が一般的です。

胃や十二指腸の炎症・潰瘍

胃や十二指腸に炎症や潰瘍などの病変があると、吐き気・嘔吐、胃痛をはじめ、さまざまな消化器症状を起こします。潰瘍が悪化すると出血や穿孔を起こす可能性があり、その場合は緊急受診が必要です。

うつ病

気分が落ち込む、やる気が出ないなどの症状以外に、吐き気・嘔吐、胃もたれなどの症状が起こることもよくあります。