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在宅ホルター心電図

長時間の心電図記録が可能な、パッチ型ホルター心電計

フィリップスのホルター心電計 ePatchは、長時間の心電図記録を可能にすることで、24時間では捉えにくい発作性心房細動(PAF)や無症候性不整脈を確認できます。従来のホルター心電計は病院での着脱が必要でしたが、ePatchはパッチ型で簡単に装着できるため、ご自宅で患者様自身による着脱が可能です。これにより、効率的なエンドツーエンドのワークフローを実現し、院内での機器管理の負担を軽減するとともに、患者様の生活の質(QOL)向上に貢献します。

ホルター心電図検査とは?

ホルター心電図検査は、心電図を24時間記録することで、不整脈や狭心症発作などの一過性の心臓異常を把握する検査です。短時間の心電図検査では検出できない異常を捉えることができます。また、心電図の変化と自覚症状や行動との関連性も調べることができます。

検査対象

ホルター心電図検査は、以下のような状況で行います。

  •  不整脈の種類や出現頻度を調べるとき
  • 一過性の不整脈や狭心症発作が疑われるとき
  • 深夜から朝方に体調が悪くなるとき
  • 薬の効果を確認するとき
  • 睡眠時無呼吸症候群を評価するとき

検査の流れ

  • 検査が必要と医師が判断した場合、当院よりPhilips社へ申し込みを行います。
  • 検査機器がご自宅に郵送されます。
  1. 装着:胸部に3か所、シール状の電極を貼り、記録器を取り付けます。装着には検査説明を含めて5分から10分程度かかります。
  2. 日常生活:検査期間中は通常の生活を続け、24時間後または5日後に専用の袋に記録器を入れてPhilips社へ返送していただきます。
  3. 解析:検査機器がPhilips社へ到着した後、解析には通常3日程度かかります。
  4. 受診:返送後、約1週間後に外来を受診していただきます。

結果に基づき、当院での治療を継続するか、必要に応じて専門医療機関を紹介します。

ホルター心電図検査の目的

ホルター心電図検査の主な目的は、不整脈の検出と分析です。不整脈は突然発生することが多いため、24時間以上の連続記録が有効です。これにより、以下の情報を詳細に分析できます。

  • 自覚症状(動悸、息切れ、めまい、失神、胸痛など)の原因となる不整脈の有無
  • 不整脈の種類や頻度、開始・終了のタイミング、持続時間
  • 虚血性心疾患(狭心症)の診断(労作性狭心症、不安定狭心症、異型狭心症など)
  • 心臓ペースメーカーや除細動器の機能評価
  • 抗不整脈薬の効果判定
  • 睡眠時無呼吸症候群との関連性の評価

ホルター心電図検査は、日常生活の中で発生する心臓異常を詳しく調べるために重要な検査です。疑問がある場合は、医師に相談してください。

 

ホルター心電図検査に関するよくある質問・注意点

ホルター心電図検査は痛いですか?

痛みはありません。

検査日の服装はどのようなものがいいですか?

検査機器を装着するため、上下が分かれたゆったりとした服装を選びましょう。胸の大きく開いた服は避けてください。電極固定用のテープが露出する可能性があります。

胸毛が濃いのですが大丈夫でしょうか?

電極の取り付けに支障が出る場合、検査前に胸毛を剃るかカットすることがあります。あらかじめご了承ください。

検査機器を付けた状態で入浴やシャワーはできますか?

専用の防水フィルムを貼ることで、入浴やシャワーは可能です。。

電気毛布やホットカーペットは使用できますか?

ノイズの原因となり、正確な記録ができない可能性があるため、使用は避けてください。

検査中に電極をはがしてもよいですか?

電極は心電図を記録するために重要です。検査中は電極をはがさないでください。かゆみや痛みがある場合は医師に相談してください。

自覚症状が出た場合、どうすればよいですか?

めまい、胸痛、動悸などの自覚症状が出た場合は、心電図に付いているイベントスイッチを押してください。時刻が記録され、解析・診断の参考になります。

検査中に行動や症状を記録する必要はありますか?

はい。検査中の日常行動や感じた症状を記録ノートに記入してください。

検査中の食事や薬の服用については注意が必要ですか?

特別な注意は必要ありません。普段通りの食事や薬の服用を行ってください。

検査中は携帯電話の使用は可能ですか?

はい、携帯電話は普段通り使用していただけます。

睡眠中に寝返りやうつぶせになることはできますか?

はい、問題ありません。いつも通りにお休みください。

テープかぶれしやすいのですが大丈夫でしょうか?

かぶれの有無はテープの種類にもよりますので、一度医師にご相談ください。